言葉と心の発達支援ってどんなもの?

・言葉と心のつまずき分析
まずは下記の項目のどこにつまずきがあるのかを分析します。
<言語> 音韻、語彙、語用、意味
<心(認知)> 共同注意、志向性、想像力、視点・意図、感情の表現、表象形成の弱さ、中枢性統合の弱さ、注意、記憶、感覚など

・指導開始
お子さまにあった適切な指導を開始します。お子さまの特性理解には時間がかかります。選択した指導法がすぐにヒットするわけではなく、トライアル&エラーを繰り返しながら発達支援を進めていきます。

・指導方法
オリジナルゲーム、言葉を使った遊び、会話のやり取りなどを通じて言葉と心の発達を促します。
例)
①きょう、ジェットコースターなどの特殊音節が弱い
オリジナル教材を使って音のつながり、音の変化、音の操作、読み書きのルールを学びます。
②同じ音の漢字を間違って書くことが多い(遠足を園足と書く)
漢字の意味を覚えていくか、熟語をセットとして覚えていくか本人の特性を見極めて選びます。前者の場合は漢字の成り立ちから漢字を推測するゲームや知っている言葉から漢字を「逆輸入」させて覚えていきます。後者の場合は知っている単語をどんどん増やす工夫をしていきます。
③見えているものしかわからない、想像できない
ブロックを使ったり、絵を書いたり、カードゲームを使ったりしながら、見えていないものを想像できる力を養います。講師が適宜、適切な声がけをすることで自発的な想像力、自ら考える力を培います。


学習スキルトレーニングの内容

学校の授業を受ける際に必要な学習スキルを学びます。先生の話を聞く、学校のルールを守る、板書する、友達と仲良く遊ぶなど学校生活をスムーズに送るためのスキルを身につけます。

・学習スキルトレーニング内容
身体の機能を向上させる認知機能トレーニング、ソーシャルスキルを伸ばす玩具遊び、読み書き力を伸ばす言葉遊び、自律学習へ向けた自己理解トレーニングなど、学習スキルトレーニングは子どもに応じた分だけあります。すでに実施されたものだけでも相当の数に上り、複数を組み合わせることもありますし、一つの目標に向かってできることを積み上げていく方法を取ることもあります。もし既存のもので対応できない場合は、まちるどの講師が考案し、教材を一から作ることもあります。どうすれば学校生活が楽しくなるか、お子さまの置かれている状況を一番に考え、最良のトレーニングをカスタマイズします。

※まちるどにはコミュニケーション力を育てたり、子どものモチベーションを上げるためにおもちゃやゲームがたくさん置かれています。それらを有効的に使って学習トレーニングを進めますが、授業時間内に絶対に遊ぶことを避けたい保護者さまは勉強専門の塾に行かれることをお勧めします。

・すべてがオリジナルのトレーニング
お子さまの状態を観察して、トレーニング内容はすべてまちるどの講師がコーディネートします。既存の教材を使う場合も指導法は子どもの特性に合わせるため、すべての生徒さまが異なる方法で学習を進めています。これが他では真似できないまちるどの強みです。お子さまの特性、性格、器質、置かれている環境などを見極め、完全にお子さまに寄り添った学習を進めることで生活の質を上げる効果を生み出します。

学習スキルトレーニングの例)
①学校のルールを守れない
(解説)まずはなぜルールを守れないのか聞き取りをします。発達障害児の中にはそもそもそのルールが存在することを知らないということもあります。言われなくてもわかるだろうというのは通用しません。不適切な行動を取ったときに怒るのではなく、してはいけないということを言葉で説明します。そして道徳観よりは本人の損得に関わる観点で説明すると納得しやすく、一度納得すると次から同じ行動はとらないことが期待できます。
②先生の言っていることの意味がわからない
先生の言葉の中で知らない言葉が出てきたときや先生の話の意味がわからないときに手を挙げる練習をします。わからないことをわからないと言えるスキルを身につけます。
③百字帳のマスに漢字が収まらない
漢字を見る、漢字の形を捉える、漢字を一瞬記憶する、書き写す(書く)といった一連の流れの中で、どこにつまずいているのかを分析します。苦手な個所をピンポイントで下支えするトレーニングを行います。