(第2回)現実吟味力がある人ない人、あなたはどっち?

みなさんこんにちは。
まちるど講師イワセンこと岩井美香です。

うちの代表が、私のブログページの名前を高尚な感じにしてしまったものですから、毎日プレッシャーを感じています。私を丸裸にしながら、心理学的な話をする…、そんなネタあるかなぁと常に気にかけているのですが、そんな私の内心なんて露知らずな代表が、笑顔で圧をかけてきます。あぁ、怖い怖い。

さて、気持ちを切り替えて…
今回は、仕事をしていて気になった言葉を紹介しようと思います。
それは「現実吟味力」。あるいは現実検討力とも言ったりするのですが、みなさんこの字面を見ただけで、どういう意味なのかわかりますか?読んで字のごとく「現実を吟味する力」のことですが、まず、「現実を吟味する」が私にはイメージできません。

そこで、調べてみました。現実吟味とは、心理学辞典(有斐閣1999)では以下のように定義されています。

・現実に起こっている事柄と客観的・合理的に適合した認知を成立させること
・現実と非現実を区別する働き
(一部抜粋)

なのだそうです。まだよくわからない…。
そこでさらに調べてみると現実吟味力は、「事実を元にして冷静に考える力」とも言い変えられるのだそうですが、何かわかったような、わからないような…。そういう時は、具体的な事例があると分かりやすいですよね。大人も子どもも。

例えば、私は小学校の先生をしておりましたので、授業参観の場面を想定してみます。新人1年目。それはそれは保護者の方からの視線を浴び緊張しました。その時に、授業が思うように進まず、保護者の方から「笑われたように感じた」とします。

現実吟味力がないと…

・きっと私の授業は失敗だと思われている!
・頼りない先生だと思われた!
・馬鹿にされた!

と事実とかけ離れた推測をしてしまい、悩みを膨らませ、落ち込んでいきます。

その一方で、現実吟味力がある人は

・実際には陰口を聞いていない
・いつも保護者の方から温かい言葉をかけてもらっている
・笑った=馬鹿にされたわけではない、保護者の方たちは何でも笑う陽気な人たちだ
⇒だから私が笑われたのではない

と、事実ではないこと(ここでは、”私”が笑われたこと)について、冷静に考え直すことができます。
ほほ〜う。よくわかる、よくわかる。

みなさんは、どちらのタイプの思考をしますか?ちなみに私は、自他ともに認める前者タイプです(笑)昔からよく、考え過ぎとか、深読みしてるとか、時には性格曲がってる、根性曲がってるなんて言われていますが、なるほど、現実吟味力が弱いからだったのか〜と、ストンと落ちました。

えっ?ここでは落ち込まないのかって?平気です。むしろ、自分の癖、傾向が証明されてスッキリです。それに、この思考の癖は、正直言って明日明後日に治るなんて思っていません。だって、その弱さを持ちながらも今まで生きてきていますからね。だから、きっとこれから先も、いつでもどこでも「現実吟味力の弱さ」は発動すると思っています。

でも、その時に「あっ、これこれ。ま〜たやっちゃってるよ、私!!」って自分にツッコミが入れられたら合格なんです。少しは楽になります。

今後もまた、こんな考え方の「傾向」や「癖」みたいなものをネタに書いていけたらなあと思っています。